突如現れた魔王と異形の群れに脅かされるヴァリスティア大陸。 その混乱の中、兄エルディンは勇者に選ばれたが、やがて消息を絶ち「裏切り者」と噂される。 弟カイルは兄を信じ、兄の真実を追うため旅立つ。

　仕事で鬱になり、体調を壊した田中健三（３４）。 　退職後も何もやる気が起きずに、酒におぼれ──そして、酒にまみれて死んだ。 　そんな健三は、ふと気づくと、真っ白な世界にいた。 　そこで出会ったのは中性的な顔の人物。 　彼？は転生神を名乗り、不意に死んだ健三を哀れみ、異世界に転生させてくれるというのだがぶっちゃけ面倒くさい。 「やる気ないから死んだんす、もういいっす──無理なら記憶を消してミジンコあたりに転生させて」 「いや、ウチは輪廻転生はあつかってないんで」 　そうしてあっさりと異世界送りにされた田中健三。 　しぶしぶ異世界を旅することにしたのだが、道中知り合う個性的な人々を触れ合ううちに、徐々にやる気を取り戻していく。 　これは、アル中で死んだ男がアルコールで人生をやり直す物語──。

22歳で過労死した私は、異世界に転生することを願っていた。しかし、転生先はまさかのゾンビ少女！？ 魔王軍の一員として、世界征服のために働くことを強制された私は、ゾンビとして新しい生活を送ることになる。無力で腐った体を持ちながらも、生きている意味を探し、少しずつ仲間たちと共に成長していくが…果たして、この奇妙な人生をどう乗り越えていくのか？ ちょっと不思議で心温まる冒険のお話。

【マイペースな氷の精霊と自己肯定感の低い少女の旅】 　生まれた場所に飽きて抜け出した氷の精霊が、面白そうな少女と出会い、彼女の見る世界を一緒に見たいと旅に連れ出した。 　自分に自信が持てずうじうじとしながらも、大切なもののために頑張ろうとする少女を応援したりイタズラしたりする精霊との旅の話。

　料理好きの女子高生、小早川まもりが目を覚ますと、そこは無数の島が天空に浮かぶ不思議な場所だった！ 　豹人や獺人などの様々な種族の暮らすこの場所で、まもりは小さな食堂【マモのグルメ】を開店するのだが、魔物を食材とする料理には不思議な力が宿っていて…… 　世界を蝕むヤドリギ災害によって発生した〈歪み〉によって滅びに瀕したこの場所で、まもりの料理が世界を救う！！　……かも？ 　異世界×グルメ×冒険ファンタジー、開幕！！

本篇完結済の「勇者猫」、「勇者猫～裏話・番外編～」「勇者猫～周遊編～」「勇者猫～帝国編～」の四百年後の物語。

事故で生涯を終えたばかりのJK、ティアラ、１７歳。 どいうやら死んで天国にきたらしい！まじで？やべーんだけど！ しかもここ天国で再就職先を選べって言われちゃってさー。 でもなんかしないと面白くないよね！うちやっちゃうよーん！ なんかぴーんときちゃったからノリで天使、恋愛科を選んだんだけど…… うちの上司の価値観古すぎてびっくりしたわ！！ 今は、令和だっつーの！ 仕事は人の恋愛をうまくいかせる事らしいから、うちのやりかたでやらせてもらいまーす。 みなさん、よろー☆ 「あんさー、あんま言いたくないけど、その男、はずれっしょー。やめときなー。」 「もうやめてーーーー！」 これは天国にやってきたティアラちゃんが、なんとなく成長する話。

　ある日、薬草摘みに草原に出ていたエラーラは、「うわぁぁあぁぁぁぁ！！」という声と共に空からなにかが降ってくるのを見つけた。 　よく見てみるとそれは不思議な格好をした女の子だった。 　女の子の名前は大西沙織。ニホンという国から来たらしく、どうやら異世界からきた人間のようで……？ ※この作品は異世界語から日本語に翻訳されました。

ヴィオラは侯爵家のご令嬢であり、気高く美しい。その反面、貴族ではないものを人とみなさないような人だった。国家運営のために必要な魔法使いだったとしても貴族の生まれでなければ価値がないと。だが、ある日を境にその考えを改め、平民出身のミアという少女と親友になった。 と信じていた。あの日までは。

　 　布にする糸を作る村、糸紡ぎのトイサ村で養女として育ったウタハは、いつも自分は他の娘たちとどこか違う、と感じながら暮らしていた。 　 　ある日、成人の儀式に使う布の原材料であるハーズを採りに、親友のポポと群生している沼へ出かけたとき、ウタハは木立の間に奇妙な黄緑色のものと、黒いマントの人影を見かけた。 　 　その者たちが消えた木立の間をのぞくと、あるはずのない沼があった。ウタハは何かの力に引き寄せられていった。 　ここからウタハの運命は動き始めたのだった。 　

旧大陸の西、ユーロと呼ばれた地の小国ポルタに、海と魚を愛するエンリ王子が居た。そんな彼に恋をした人魚の少女リラは、魔女との取引で人間の下半身を手に入れ、城に上がって王子に仕えた。だが王子には魚に欲情する「お魚フェチ」という性癖があり、理想の女性は人魚だった。リラは再び魔女と取引し、人にも人魚にもなれる変身スキルを手に入れると、エンリ王子は、リラとともに仲間を集め、政略結婚で王子の妃となったイザベラの勧めで、全ての海を支配する力を持つという"ひとつながりの大秘宝"を求めた冒険の旅に出た。先祖から受け継いだ万能の魔剣と仲間たちの助けで、エンリはついにその秘宝、即ち大海賊バスコが完成させた世界地図を手に入る。イザベラはスパニアの内乱を経て女帝となり、教皇庁からの圧力に対抗するため、イギリス・フランスと国教会同盟を結んだ。ポルタ商人たちは世界に港の植民市を建設して交易を主導し、各国はユーロにおける覇権や航海の主導権を競う中、エンリは更に地域ごとの海陸が記載された"秘宝のかけら"の探索を続けつつ、各地で起こる問題に向き合う。そして急速に世界は近代への道を進んだ。なお、ここに出て来る、どこかで聞いたような名前や台詞その他諸々は、現実世界やその他の作品世界とは無関係な別世界の話ですので・・・。