異世界に転生したのは、痛みを感じるだけで身体には傷が残らない異能者。彼の夢はシンプルで、冒険者パーティを作り、仲間たちと共に平穏な生活を送ることだった。 しかし、この異世界の難易度は決して低くない。前にはほぼ神に等しい白髪の少女、後ろには他国のSランク冒険者や数多の魔物が立ちはだかる。彼はどうすれば、夢を安定して叶えられるのだろうか。

300年前に滅び、廃墟となった王国があった。 そこには未だ財が手付かずのまま残っているらしいのだが、手にした者はいない。 その滅びた王国の門には《首無し騎士》が門番のように訪れた盗賊や探検家、冒険者などを倒し、追い返しているのだと言う。 そして、ここにも金銀財宝を狙った無謀な若者が一人居たのであった。

16世紀にヨーロッパで始まった『魔女狩り』が終わり、500年後の世界。 雨夜澪音は十六歳の平凡な高校生。毎日同じような生活を送っていた彼は、ある日突然、古の予言に記された救世主だと告げられ、五百年前に滅んだスカーレット家の魔法を継ぐ。 魔法の知識もチートもない彼は謎の組織の陰謀に巻き込まれ、やがてスカーレット一族、世界、そして自分自身の真実に近づいていく。 ～予言に従い魔法を継承して、人生を再開する～

旧大陸の西、ユーロと呼ばれた地の小国ポルタに、海と魚を愛するエンリ王子が居た。そんな彼に恋をした人魚の少女リラは、魔女との取引で人間の下半身を手に入れ、城に上がって王子に仕えた。だが王子には魚に欲情する「お魚フェチ」という性癖があり、理想の女性は人魚だった。リラは再び魔女と取引し、人にも人魚にもなれる変身スキルを手に入れると、エンリ王子は、リラとともに仲間を集め、政略結婚で王子の妃となったイザベラの勧めで、全ての海を支配する力を持つという"ひとつながりの大秘宝"を求めた冒険の旅に出た。先祖から受け継いだ万能の魔剣と仲間たちの助けで、エンリはついにその秘宝、即ち大海賊バスコが完成させた世界地図を手に入る。イザベラはスパニアの内乱を経て女帝となり、教皇庁からの圧力に対抗するため、イギリス・フランスと国教会同盟を結んだ。ポルタ商人たちは世界に港の植民市を建設して交易を主導し、各国はユーロにおける覇権や航海の主導権を競う中、エンリは更に地域ごとの海陸が記載された"秘宝のかけら"の探索を続けつつ、各地で起こる問題に向き合う。そして急速に世界は近代への道を進んだ。なお、ここに出て来る、どこかで聞いたような名前や台詞その他諸々は、現実世界やその他の作品世界とは無関係な別世界の話ですので・・・。

VRが革新的な発展を遂げた西暦2125年。 それはVRMMOにも絶大な進化を及ぼしていた。 Vivid Arcadia Online VAOと呼ばれる人気VRMMOを楽しむのが日課の一色和士（イッシキ　ナギト）もまたその一人だった。 メインキャラ（男キャラ）をやり込んだので、今度はサブキャラ（女性キャラ）でこれまでと違ったプレイを楽しんでいたらとんでもない事態に！？ 大変なことに巻き込まれながらも前向きに楽しんでいく、 マイペースでポジティヴシンキングなゲーム内ライフ、スタートです！

皇帝である叔父に一族郎党を皆殺しにされた少年アリンは皇帝への復讐を誓う。それは即ち広大な大帝国を簒奪するということを意味していた。アリンと帝国の運命は。

小学三年生の頃、三国葵は失恋した。 八年後、突如として異世界へ飛ばされた葵は、開拓地マルトを守護するイーナ女性騎士団の砦へ保護され、初恋の相手であるフー兄こと祝文睦が滞在し、巨大騎士シャンティーノの片割れとして世界を救っていたことを知る。異世界で暮らしていく中、世話役のイザや砦の騎士たちと友好を結び、町でも紙芝居屋のノイ、靴屋の娘サラ、傭兵団長ワズラナとも仲良くなり、皆でノイの紙芝居を楽しむようになった頃、町に突如としてUFOが襲来。 　窮地を救ってくれた謎の声と契約した葵は、魔鋼ドール・バレッタとして、夕日の町に立つのだった。 「私は、夕日の騎士で、女神の使徒。フー兄たちの守った世界を、団長さんたちと守る、巨大騎士ですから！」 　初恋、友情、紙芝居、カフェ、異世界、縁、古代文明、約束……願い。 　少女と機械仕掛けの巨大騎士が紡ぐ新たな狂想曲が、始まる。 ＊拙著、『機械仕掛けのカプリッツィオ！』と同じ世界観かつ続編的な作品ですが、本作のみでもお楽しみいただけるかと存じます。 ＊百合要素は途中から入ってきます。

世界の中枢を担う法国の命に背き、幼い王子と近衛の女騎士が亡命を果たす。王子は自分が『何者か』を知らず、彼女と共に慎ましく暮らしていた。しかし王子は魔獣から人々を助けたいという信念を抱え、冒険者の道を歩み始める。その道には新たな出会い、残酷な真実、陰謀が渦巻く世界を知ることとなる。絶対的権力の法国、世界中に蔓延る魔獣、国家を形成する亜人種、広大な天と海を統べる天災たちが彼らを待ち受けていた。 全てを失った亡国王子の物語が今、始まる。

　気づけば、天城弥羽（あまぎ・みはね）は見知らぬ森に立っていた。 　手元にあるのは、日常の残滓であるエコバッグと、胸の奥に消えぬ罪悪感だけ。 　突如襲いかかる兎の怪物に死を覚悟したその時、掌に現れた“白い欠片”が彼の命をつなぎとめる。 　その異様な現象は、やがて「繋ぐ」「繕う」異能――彼だけが持つ力へと姿を変えていった。 　王都で出会う冒険者や魔術師、双子の聖女。 　人の信仰と欲望が入り混じる中で、弥羽は帰る手段を探し求め、遺物を追う旅へと歩みを進めていく。 　その過程で街の闇や奇怪な事件に否応なく巻き込まれ、仲間と共に剣を振るい、血を浴びる日々が続く。 　生と死の狭間で浮かび上がるのは――「人を救うこと」と「人を壊すこと」の境界。 　帰るために、贖うために。 　ただ一つの想いを抱いて。 　血と魔と信念が渦巻く異世界で、“人間師”と呼ばれる稀人（まれびと）の物語が始まる――。

アゴアゴア海域には、何千年も海に浮かび続ける巨大な岩と、その頂の「ピレネの城」がある。記録にも伝承にも残らない謎の城は、ハルケの両親が調べに向かったまま帰らなかった場所でもあった。 村で暮らす少年ハルケは、毎朝その城を睨みつけ、いつか正体を暴き、奪われたものを取り返すと誓っている。暴れる巨大牛アルデを唯一鎮められる彼は、出荷（実は“城へ連れて行かれる”こと）を控えたアルデと過ごす中で、牛が突然人間のように話し出すのを目撃する。父が残した“言葉と呪文”の本の真相、そして両親の失踪が城とつながっている可能性に気づいたハルケは、世界の隠された理を直感する。 同じ頃、家では無表情なメイド・レアルが実は魔女であり、何かから逃れるように姿を消す。さらにその正体がハルケの母カルテ自身であることが明かされ、城と魔女、そして村の過去が一つの線でつながり始める。 ハルケは、ピレネの城へ向かう“本当の運命”に踏み出そうとしていた——。

　巨大な大陸で東と西に分かれ、人々は日々戦争に明け暮れていた。 西側の帝国軍人、ヴァルスと、 東側の女極道、香夜。 共に両親を戦争で失い、誰かに拾われた過去をもつ2人の運命は交差しながら進んでいく。 ＊この作品は２つの視点から同時に物語が進行します。 (白)と(黒)で分けられています。 作者は文才も執筆技術も皆無のド素人なので、拙い文章である事はご了承ください。

港町ゾーネンの町長が死んだ。 その葬式を取り仕切る為に現れた美しき司祭、バルー。 彼は町長の不可解なミイラ化死体に驚かなかった。 その様子を見た町娘ミオは、彼なら町長の身に何が起きたのか知っているかもしれないと、知的好奇心から探りを入れる。 ――この港町で起きた殺人事件が、自分の人生を揺るがすとしても。 人間の血を吸う怪物。 銀製の武器を手に、戦う神父たち。 そして、敵か味方かも分からぬ特異種の存在。 『ダークファンタジー』×『ミステリー』×『バトルアクション』の異種なる物語がここに始まる。 ※こちらの作品は『カクヨム』と同時掲載しております。

なんでか知らないけど、ゲームの世界に転生していた。職業は守護者。ならば、守護者で世界最強になればいい。このゲームの世界を遊びつくすのだ。レベルを上げて、スキルを獲得し、世界最強を目指していく。そんなお話。

　一つ前の戦争で、伝説と呼ばれた男がいた。 　戦争が終わった後、男は老いを理由に隠居して、田舎でのんびり過ごしていた。 　だが、あれから二十年が過ぎた今、人類は新たな戦争を始める。 　劣勢の王国は、かつて伝説と呼ばれた男を呼び戻した。 　男は呆れた。――老いた英雄に何ができる？ 　しかし高貴な少女は答えた。 「現代のテクノロジーで、貴方の全盛期を蘇らせましょう」 　パワードスーツ。光学迷彩。ビーム砲。 　剣と魔法の時代を生きた英雄が、現代兵器で蘇る。 　元伝説の老兵と、メカニックの王女による、じじいカスタム計画が始まった。

他作品『異世界転石』の世界設定について語る作品です。 『異世界転石』を読まなくても問題は生じませんが、読むと一部の話に関連する内容となっています。 ざっくり内容 現世人が路傍の石として転生できる、剣と魔法な異世界。そこでは登録免許制「勇者」が数多存在し、跳梁跋扈する魔物と魔王を倒さんと画策している。そんな異世界で勇者に狙われて困っている弱小魔王と、魔王を倒そうと奮闘するへべれけ勇者のボーイ・ミーツ・マオー物語。ボーイはやがておっさんになる。 （注意）女っ気が無いです。 短編集『異世界転石』にて転生先の異世界について設定を語り切れなかったから改めて語り出したら例によってだらだら長くなっちまったぜなのでめんどくさいしそのまま続けて連載したろと思っていたけどそれはやめて別の作品としての連載に至りましたが元作品に読者がいなかったしまあ読まれないだろうし何でもいいかなあらすじなんて今日も暑いですねアイス食べたいチョコミント嫌い本編に出てくるアイスクリームはミルク味ですが誰がその登場に気付くであろうか、いや誰も気づかない（反語）。 というくらい長くなりました。誰が読むんだ。

何の変哲もない男が、何故だか貧乏貴族の六男として転生した。貧乏は辛い。何とかして貧乏を脱しなければ。どん底から足掻いて成り上がる、そんなお話。