世にあるものは例ならず、類(たぐい)あること、うたてぞ見ゆる──。三鏡 天比古(みかがみ あまひこ)は各地をめぐり、さまざまな事件に遭遇するが……。物語の主人公は薬種問屋の奉公人/睦月 結之丞(むつき ゆいのじょう)です。タイトルの読み方→みかがみそうし、よろづきぶん。※明治初期くらいの設定です。第二章までお読みいただくと、タイトルの意味が判ります。[アルファポリス][カクヨム]にて公開済みの歴史・時代小説より。10万文字以下で完結予定の短編です。
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検索結果:6件を表示(全6件中)
- 作者:
- 中岡 真竹
- ジャンル:
- ヒューマンドラマ〔文芸〕
- 連載中:
- 7話
- 平均評価
- 0.000
寛政元年の一月十八日、霙混じりの風雨が荒れ狂う夜に、一人の赤子が商家の門口に置かれた。福岡城下簀子町の薬種問屋播磨屋の内儀おうめは、主人宗茂と一緒になって三年が経っても、二人の間には子供が授かってはいなかったので、おうめは主人宗茂に去り状を願い出た。しかし、その時姑のおよつが何の理由か去り状を出す事を許さなかった。それから六年が経った寛政元年の一月十八日の嵐の夜に、播磨屋の門口に置かれていた赤子を抱いたおうめは、この子を自分の子と育て上げ播磨屋の跡取り息子として考えた。しかし、親戚縁者から血筋を引いた子を養子に入れるべきとの話に悩みながら、赤子に久吉と名付け芸を身に付けさせて、元服を迎える十五の歳まで育てて名も巳之助と改めた。十五の歳に、この巳之助の生まれ素性を宗茂とおうめが打ち明けて、播磨屋の跡取り養子にすることを話した。すると巳之助はいまから奉公に上がる身、その前に跡取り養子されると、この巳之助が渾身込めて奉公をしないだろう。そうなると先々でこの播磨屋を背負う巳之助としては器量を疑われる。奉公から戻っておとっつあんの眼鏡に適うならと言って江戸への奉公に出る。江戸日本橋山東京伝の店に奉公に上がった巳之助は、文化三年の江戸大火に出遭うが、九死に一生を得て故郷福岡に戻って来る。奉公先が終わった処で、巳之助は宗茂とおうめに奉公先の話を聞かせている時に宗茂が急死をする。播磨屋としては先のことは何一つとして決めてなかった。おうめが取り仕切って決めてもよさそうな事であるが、嫁に入ったおうめとしては憚りがあって、親戚御一途さんの席で決めて頂くのが最良と見て、巳之助の話を持ち出したが、またしても血筋を引いた養子話が持ち出された。おうめは自分の命を投出してもかまわない思いで、巳之助の先々の事を願い出るが・・・・・・・・・・宗茂の姉おゆりの手助けで、巳之助の話は上手く納まったが、おうめの気は晴れなかった。巳之助の先を思えばまだまだおうめが肩の荷を降ろすことが出来ないと見た。親戚御一途の席からの戻り道で、おうめは泥濘に足を取られた。その時半歩遅れの番頭清次を見た。おうめはこの清次に託そうと思って播磨屋への道に足を向けた。
- 平均:
- 19,951文字
- 合計:
- 139,663文字
- 会話率:
- 34%
- 総合:
- 0pt
- 日間:
- 0pt
- 週間:
- 0pt
- ブクマ数:
- 0
- 感想数:
- 0
- レビュー数:
- 0
- 最終更新日:
- 2025-10-05 13:28:57
- 作者:
- フィン
- ジャンル:
- ローファンタジー〔ファンタジー〕
- 連載中:
- 2話
- 平均評価
- 4.673
このお話は祖母が夢を喰う獏な就活中の悩める年頃の女性が美形だけど胡散臭くてなにかの黒幕っぽい過保護な蜃(みずち)に導かれ。あの世とこの世の狭間にある。ひとあらざるモノの住まう世界で。ひとの夢を薬や毒に変え。ひとあらざるモノを癒している薬種問屋の主になり。降ってわいてくる難題を解決しながら店を繁盛させていく物語のはじまりのお話。pixivでも別名義で同じものを投稿してます。
- 平均:
- 7,979文字
- 合計:
- 15,959文字
- 会話率:
- 19%
- 総合:
- 14pt
- 日間:
- 0pt
- 週間:
- 0pt
- ブクマ数:
- 0
- 感想数:
- 0
- レビュー数:
- 0
- 最終更新日:
- 2024-08-17 20:33:42
- 作者:
- 藤倉楠之
- ジャンル:
- 歴史〔文芸〕
- 連載中:
- 12話
- 平均評価
- 9.7169
藩医の跡取り・高階清順(せいじゅん)と、薬種問屋の娘・お宇乃(うの)はまもなく祝言を控えていた。ところが新郎新婦の父親同士が打合せを行う屋敷に突然現れたのは、薄汚れた旅姿の若い娘・七重。清順の子を身ごもっていると泣き崩れる娘に顔面蒼白になりながらも、新郎となるはずの清順は、父親に、お宇乃との縁談を破棄して七重と添いたいと訴える。かたや、新婦となるはずのお宇乃は、座敷に引きこもってろくに家族とも話さず、挙句、目を病みかかっていた。八方ふさがりの苦境に、新婦の父である平松屋与兵衛と、清順とお宇乃の幼なじみで、平松屋の手代・耕太郎は、起死回生の一計を案じる――。江戸時代のとある藩の城下町を舞台にした物語。「秋の歴史2023」(テーマ:食事)企画参加作品です。一話2000~3500字程度、全12話完結済み。
- 平均:
- 2,702文字
- 合計:
- 32,433文字
- 会話率:
- 51%
- 総合:
- 884pt
- 日間:
- 0pt
- 週間:
- 0pt
- ブクマ数:
- 107
- 感想数:
- 43
- レビュー数:
- 2
- 最終更新日:
- 2023-10-26 10:16:42
- 作者:
- 志葉八雲
- ジャンル:
- 歴史〔文芸〕
- 連載中:
- 2話
- 平均評価
- 2.001
京の都に魔界帝国を復活させようとしていた降魔大元帥を滅ぼし、この世に平和を取り戻した稀代の陰陽師・安倍晴明は…その後西園寺飛鳥と結ばれ一人の男の子を設けたが、そんなある日の事…再び京の都に新たな強敵の出現により、晴明は単身事の真相を確かめるべく魔封塚を訪れた。するとそこに現れた謎の幻術使い・狗毘羅の登場により、事態は思わぬ展開を迎えるのだったが…果たして幻術使い・狗毘羅とはいったい何者なのか。今回の旅で、晴明をはじめ…かつての好敵手(ライバル)である朧影烈堂、修験者の於呂血、陰陽寮の修練生である西堀涼汰、そして新たに剣術の達人である伊賀崎隼人が加わり…身分を隠す為に薬種問屋の蓬莱屋一行として町人姿に身を変え、幻術使い・狗毘羅を追いかけながら諸国を巡る旅が始まろうとしていた…。今ここに、魔界陰陽幻想傳の新たな物語が始まる。
- 平均:
- 5,245文字
- 合計:
- 10,490文字
- 会話率:
- 75%
- 総合:
- 4pt
- 日間:
- 0pt
- 週間:
- 0pt
- ブクマ数:
- 1
- 感想数:
- 0
- レビュー数:
- 0
- 最終更新日:
- 2017-05-27 17:52:45
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